内定ないけど世の中の大きな動きについて考えた
前回,自分は課題解決できる人になろうと書いたわけですが,
自分は世の中のことなにも知らなすぎるし,まずは課題を発見しないと思ったので,官公庁の資料などを参照して世界の動きについてまとめてみました。
世界の動き→日本の動き→これから という流れで,この先選択と集中による競争は限界なのでは? それでも競争は避けつつも生産性あげて成長続けないとねという話を考えたいと思います。
まず世界の動きです。
ざっくり独断でまとめると現在の世界のトレンドは以下の三点っぽいです。
世界のトレンド
- 労働代替化
- 差異化による利益の偏在
- 健康寿命の進展と人口増大
ここまでは海外での一般論ですが,
これに対し日本の現状はどうでしょう。
自分はこの3点が大きな特徴かなと思っています。他国でもおきている少子高齢化や地方の衰退が日本ではダントツのスピードで起きていて,これが日本が課題先進国と言われるゆえんです。
ただ賃金は上昇せず高齢化が進んでいても,人手不足で失業率は上がらず,物価も上がっていないので不満がそれほど大きくならず緩やかな衰退で落ち着いているように見えます。
ただ目に見えない不安や不満は大きいと思います。
それは保守的すぎる仕組みや風潮に対する生きづらさかなと。
いままで中間層を保護する仕組みであった一括採用や解雇規制,総合職or事務職という雇用形態が,かえって職場に縛られる形となってしまったり,労働生産性の低さや賃金上昇の低さにもつながってしまっています。
中途半端な競争原理の導入と中途半端な保護どっちもうまくいっていないように見えます。
競争原理を導入し大量の貧困層を生み出しつつも選択と集中で世界をリードしているアメリカや中国と張り合っていくつもりなのか,それとも社会福祉を充実させ労働者を保護していくのか?
日本は高齢者や大企業の正社員は保護できていますが,それ以外のセーフティネットが機能していなく,頭の良い人ほど挑戦を避けたほうが得だと気づいて保守的になってしまっています。
入り口さえ突破できればOKであとは保護される,結果的に東大や京大ですごくゆるく勉強できたり,大企業の40代,50代で1000万以上もらっていてもすごくゆるく働けたりと。
一方エンジニアであったり博士課程に進んで研究職に進んだ人であったり国際競争力を持った本物の高度な人材は全然育成できていないと。
エリートにこそ競争,社会から溢れた人には保護のはずが少しちぐはぐかと。
また保護の外では自己責任?会社は辞めてはいけないだとか,SNSは禁止だとか,なにかと個人が抑えられてしまっています。もちろん優秀な人はこうした生き苦しさは突破できますが,そうでない人は自分の能力を発揮しきれていないかと思います。
さいごに
競争には限界?
最近思うのが,大多数の人にとっては競争で成長するのは限界かなと。
競争をモチベーションにするのは安価で快適なサービスを受けられる現在では難しいかと。
目先の課題に終始し,消費者の要求に際限なく答えて24時間営業や,高速で届く宅配便のような形で便利さを追求し,成長してきたモデルはもはやこれから成り立たっていかなくなるかと感じています。
世界をみてもITではベトナムなどが安くて優秀なスキルを持った人材を輩出し続けていて,今あるパイの中でここに対抗する安価で優秀な労働力を作るというよりか,パイを大きくしたり,新しいパイを作れる人を増やすという発想が必要だと思います。
そういう意味で,競争させて上位層を引き上げるというよりか,下位層の人,従来の競争に勝てなかった人たちを引き上げる人材育成システムや,柔軟な雇用制度がこの先必要だと思うのです。 社会もそれにあわせて競争や規制,ルールで縛るより草の根から共感や人との繋がりをエネルギーにして回るべきだろうし実際そうなっていくだろうなと感じています。
つまりどういうこと?
未来はそもそもわからないものですし,自分も全然わからないですが来るであろう共感ベースの社会で自分が気をつけたいなと考えているのは,マウンティングしないこと,自分の中の弱さや不安を受け入れることです。
自分の弱い部分,不安なところを受け入れたうえでどんな環境にも適応できる力を作っておく。
能力が高い,強いリーダーシップを持った人を目指すというよりか,折れない心,回復力をもった人,相手の良さがわかる人を目指していこうと思います,